リパーゼ(Cal B)固定済み樹脂
ピュロライト社のCalB Immo製品群は、あらかじめリパーゼ(Candida Antarctica Lipase B (CalB))を、真球状かつ直径0.3-1.2mmのアクリル系・スチレン系の合成樹脂の表面に固定した、酵素反応用のリパーゼ固定済みの担体樹脂です。
今回、新たにCalB immo Plud Food Gradeがラインアップに追加されました。
CalB Immo製品群は、そのままリパーゼ反応容器に投入・充填して使用できます。
基質溶液中で安定した酵素反応を進行させ、リパーゼの離脱を極力抑えるためには、溶媒に適したリパーゼと樹脂担体の結合形態が求められます。そのため、CalB Immo製品群には、水系溶媒での反応に適した共有結合により固定した製品と、非水系溶媒(油系・有機溶媒)での反応に適した吸着結合型の製品の両方をラインアップしております。
CalB Immo製品群は、耐久性・機械的強度の高い樹脂を母材を採用しており、酵素反応中の劣化・破砕がなく、かくはん装置での流動床・カラム固定床など、さまざまな酵素反応装置に適用します。
CalB Immo 製品群のテクニカルデータ
製品名 | 固定手法 | 官能基 【母材】 |
酵素活性 (PLU1)/g) |
特徴 |
---|---|---|---|---|
CalB immo Plus | 吸着 | なし 【DVB/アクリル系】 |
>9,000 | 高い機械的強度 |
CalB immo Plus Food Grade | 吸着 | なし 【DVB/アクリル系】 |
>9,000 | 高い機械的強度 食品製造に適用可能 |
CalB immo 8806 | 吸着 | オクタデシル基 【アクリル系】 |
>10,000 | 高い酵素活性 |
CalB immo 8285 | 共有結合 | エポキシ基 【ブチル/アクリル系】 |
>10,000 | 水系溶媒に適用可能 |
1) PLU:
温度60°Cで、ラウリン酸(lauric acid)と1-プロパノール(1-propano)から、毎分1μmolのラウリン酸プロピル(propyl laurate)を生成できる酵素量
【更新履歴】
更新:2020年4月23日
投稿:2016年4月15日
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