課題の解決方法を提案します★ペプチド固相合成用樹脂をご紹介します

ペプチド固相合成用樹脂PuroSynth™のご紹介

ピュロライト社のPuroSynth™は新たに開発したペプチド固相合成用樹脂です。

母材であるポリスチレン高分子ゲルは、化学的安定性や有機溶媒への耐久性が高いため、ペプチド固相合成用樹脂として最も標準的に使用されています。

ペプチド固相合成用樹脂PuroSynth™は、ポリスチレンと1％のジビニルベンゼンにより共重合により架橋された母体構造を持ち、ほとんどの一般的な溶媒に不溶ですが、膨潤しやすい均一粒径の球状ビードです。

 

PuroSynth™の主な特徴

• Fmoc基およびBoc基の両タイプを網羅する製品群
• ジェッティング重合法により製造された狭い粒度範囲を持つ粒径（均一粒径）
• 大規模な商業生産設備での製造（ロット単位は500㎏以上可能）
• 市場における既存製品に対する品質の優位性または同等性
• 不要な溶出分を排除しているため、高純度のペプチド合成品を得る事が可能
• ISO 9001:2008およびISO 18001:2007取得のEU内工場で製造

 

PuroSynth™の製品群

図1と表1に固相合成用樹脂PuroSynth™の官能基が異なる、下記５種類の製品の化学構造式を紹介します。

1. PuroSynth™ CM
2. PuroSynth™ Wang
3. PuroSynth™ CTC
4. PuroSynth™ MBHA
5. PuroSynth™ AM

図1　PuroSynth™の製品群の構造式

 

表1　PuroSynth™の製品群の概要

製品名	官能基	粒径μm (USA Mesh)a	ローディング (mmol/g)b	概要
PuroSynth™ CM/S	クロロメチル	75 – 150 (100 – 200)	0.4 – 1.6	PuroSynth™ CM（Merrifield resin）はBoc法による酸ペプチド固相合成に使用される標準品です。TFAには安定で、切断にはHFなどの強酸が必要です。
PuroSynth™ Wang/S	4-アルコキシベンジルアルコール樹脂 (Wang linker)	75 – 150 (100 – 200)	0.4 – 1.2	PuroSynth™ WangはFmoc法による酸ペプチド固相合成に広く一般的に使用されている製品です。TFAなどの弱酸による切断も可能です。
PuroSynth™ CTC/S	2-クロロトリチルクロリド (2-CTC Resin)	75 – 150 (100 – 200)	0.4 – 1.2	PuroSynth™ CTCはFmoc法による保護ペプチド固相合成に特に有用です。TFAなどの弱酸による切断も可能です。
PuroSynth™ MBHA/S	4-メチルベンズヒドリルアミン塩酸塩樹脂 (MBHA Resin)	75 – 150 (100 – 200)	0.4 – 1.2	PuroSynth™ MBHAはBoc法によるアミドペプチド固相合成に使用されます。切断にはHFやTFMSAなどが使われます。
PuroSynth™ AM/S	アミノメチル樹脂	75 – 150 (100 – 200)	0.4 – 1.2	PuroSynth™ AMはFmoc法によるアミドペプチド固相合成に使用されます。

a：Sグレード：75 -150 micron（100-200 mesh）; Fグレード：40 – 75 micron（200-400 mesh）available on request.
b：6種類のローディング量タイプ：0.4-0.6、0.6-0.8、0.8-1.0、1.0-1.2、1.2-1.4、1.4-1.6 mmol/g

 

PuroSynth™の製品群の一般物性

項目	一般物性値
樹脂母体	ポリスチレン
架橋剤	1%ジビニルベンゼン（DVB）
出荷時	乾燥品
水分率（%）	≤ 2
化学安定性	ほとんどの有機溶媒と化学物質に対して安定
耐熱性	140°C以下
膨張率（ml/g）	9ml/g以下
粒度範囲（μm）	75 – 150（Sグレード） 40 -75（Fグレード）
粒度範囲（メッシュ）	100 – 200（Sグレード） 200 – 400（Fグレード）
粒度の均一係数（UC）	< 1.3
一般的ローディング量（mmol/g）	0.4-0.6、0.6-0.8、0.8-1.0、1.0-1.2、1.2-1.4、1.4-1.6
推奨保管条件	2 – 20°C
包装	・　ヒートシール密閉、PP製ボトル ・　ドラム（内袋　アルミニウムラミネート袋）
一般的なロットサイズ（工業品）	500Kg以上／ロット
一般的入れ目	25g、100g、1Kg、5Kg、20Kg
保証期間	1年