【課題解決】キレート樹脂Puromet MTS9500の紹介

キレート樹脂Puromet™ MTS9500

Puromet™ MTS9500 は、アミノリン酸を官能基に持つスチレン系マクロポーラスタイプのキレート樹脂です。特定の多価カチオンに対する高い選択性を示します。そのため、不純物カチオン・金属が高濃度に含まれる溶液から、特定のカチオン・金属を除去する特性があります。

バッテリー・充電池の製造において求められる高純度コバルトおよびニッケルなどの金属および塩を得るために、Puromet™ MTS9500の高い選択性を活用することができます。すなわち、Puromet™ MTS9500を精製工程に適用すれば、高濃度コバルトおよびニッケル溶液から、効率的に鉛・銅・亜鉛などの低濃度不純物を除去することに貢献します。またPuromet™ MTS9500は、プロセス廃水処理の苛性ソーダ沈殿後の処理水に残留する特定の重金属を、廃水から選択的に除去するためにも使用できます。燃焼ガスの二酸化炭素回収装置に使用されるアミン溶液から、鉄などの金属不純物を除去するためにPuromet™ MTS9500を適用すれば、回収したアミンの劣化を遅らせることができます。

Puromet™ MTS9500による金属捕集効率は、溶液のpHとイオン組成に依存します。酸性、中性、またはアルカリ性のどの環境下でも効果を発揮しますが、金属に対する相対的な選択性はpHとイオン濃度に応じて変化します。実際の処理プロセスにおける選択性は、事前に実験室での試験を実施して確認することが推奨されます。

酸性条件の溶液では、以下の選択性・親和性の傾向が参考になります。

Fe3+ > Bi3+ > Sb3+ > Pb2+ > Fe2+ > Zn2+ > Cu2+ > Mn2+ > Ca2+ > Mg2+ > Ni2+ > Co2+ > Na+

他のイオン交換樹脂・キレート樹脂と同様に、Puromet™ MTS9500は酸化劣化を受けやすいため、酸化剤を含む溶液を直接処理する工程に使用すると、性能低下を早めることになります。この場合、例えば遊離塩素は活性炭処理によって供給溶液から除去するか、二酸化硫黄や亜硫酸ナトリウムなどの還元剤との反応によって化学的に還元させる必要があります。

 

表1 Purolite™ Puromet™ MTS9500一般物性
ポリマー種別・母体マクロポーラス型・スチレン系
外観球状ビード
官能基アミノリン酸
イオン形(出荷時)Na+
Ca交換容量26g-Ca2+/L 以上
水分含有率(Na+形)57 – 65%
粒度範囲300 – 1,200μm
均一係数1.7以下
最大膨潤率 H+→Ca2+20%以下
最大膨潤率 H+→Na+45%以下
湿潤ビード比重1.13
見掛密度710 – 745g/L
耐用温度(Na+形)80℃

 


 

上部へスクロール