Praesto™アガロース担体樹脂
ピュロライト社は2014年10月より、バイオ医薬品精製用のアガロース担体製品「Praesto™ (プレスト)」の販売を開始しました。
Praesto™ 製品の主なターゲットは、抗体医薬品の精製や血漿タンパクの分画など、幅広い用途に期待されます。
Praestoアガロース担体樹脂の平均粒径は、幅広い用途に適用されるように、45μm、65μm、90μmの3種類を用意しました。小粒径の担 体樹脂は分離カラムに用いると分離性能を向上させる一方、差圧を上げて流量を低下させます。最適な粒径を選択は、流量スケール・分解性能・生産性・コスト など、幾つもの異なるパラメーターに依存します。
Praesto™ 高架橋度アガロース担体樹脂 製品群
| 分類 | 製品名 | 平均粒径 |
|---|---|---|
| 陰イオン交換 | Praesto™ Q45 | 45μm |
| Praesto™ Q65 | 65μm | |
| Praesto™ Q90 | 90μm | |
| 陽イオン交換 | Praesto™ SP45 | 45μm |
| Praesto™ SP65 | 65μm | |
| Praesto™ SP90 | 90μm | |
| 無官能基 | Praesto™ Pure45 | 45μm |
| Praesto™ Pure65 | 65μm | |
| Praesto™ Pure90 | 90μm |
イオン交換クロマトグラフィー
イオン交換クロマトグラフィーは、生体タンパクや高分子等を電荷によって分離します。
官能基としてイオン交換基を持つ担体樹脂は、反対の電荷を持つ分子を結合します。結合した分子は、濃度を徐々に上げた塩水やまたはpHを調整した溶離液で溶離することができます。
分離用担体のイオン交換樹脂は、スルホン基を官能基に持つ強酸性陽イオン交換樹脂（Praesto™ SP）と4級アンモニウム基を官能基に持つ強塩基性陰イオン交換樹脂（Praesto™ Q）が幅広く用いられています。
Praesto™ SPとPraesto™ Qは、モノクロナール抗体など組み換えタンパクの大規模スケールの精製に適した、高いパフォーマンスを誇るイオン交換クロマトグラフィー用の担体樹脂です。
アフィニティークロマトグラフィー
アフィニティークロマトグラフィーは、生体高分子の精製に用いられる高い分解能をもつ分離・精製技術です。
リガンドを結合して製造された担体樹脂は、ターゲットとなる生体高分子と選択的に結合します。
プロテインAを共有結合で修飾した樹脂は、モノクロナール抗体の精製用のアフィニティークロマトグラフィーの担体として幅広く使われています。
Praesto™ Pureは、アフィニティークロマトグラフィー用の担体を製造する母材として、非特異的な相互作用を最小限に抑えた、ライフタイムの長い理想的な樹脂です。
ゲルろ過法
ゲルろ過法は一般的にサイズ排除クロマトグラフィーと呼ばれ、分子サイズの違いにより分離する技術です。
Praesto™ Pureは排除限界の分子量が非常に大きいため、例えばウイルスやプラスミドをより小さい分子（細胞タンパクやDNA断片など）から分離するなど、高分子の効率的な精製が可能です。
アガロース担体樹脂「Praesto™ (プレスト)」の詳細につきましては、
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